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近視などの屈折異常の経過

2008年5月20日(火)13:31

ゲームに夢中になって目を使いますね。あるいはインターネット検索や読書、勉強で近くのものをみる作業が続くことが多いのではないですか。正視の人でも一時的に近視の状態になるのではないかという説があります。これを「仮性近視」あるいは「偽近視」と言います。でもこれは日本独自の考え方だそうです。現在は否定的にとらえられているようです。以前は、仮性近視に対する治療としては、毛様体筋を休ませる方法がかなり広く行われていました。調節麻痺薬(斜視の検査でも使われています)という薬を夜寝る前に点眼して休ませるのです。しかし、その効果、特にその薬の効果が疑問視されました。現在では、健康保険の適応外だそうです。薬は用法を間違うとダメです。この薬も使用法を誤ると、緑内障を誘発する危険性があるとされています。

近視が改善したかどうかは、視力の回復ではなく、ジオプターという屈折度の単位で判断します。正確に測って比較する必要があるのです。ディオプトリ(dioptre)とも呼ばれています。屈折度のことです。この数字が高いと度がきついことになります。これまでの報告ではこの測定が不十分だったのです。信頼性に欠けると判断されたものは使えません。

近視は遺伝的要素が大きく影響しています。遠いところを見るとか、本を近づけて読まないようにしてもなる人はなるんですね。暗いところで漫画やゲームをしない、そんなところで目を使わない、そのような目の健康法を採り入れた生活をしたとしても、近視になることがあります。そういう人は少なくないのです。むしろ、読書はさせないとか、テレビを見させないということになると、好奇心を育てられないことになり、問題です。教養も身につかないでしょう。お子さんの目の発達から考えますと、自然に行う「ものを見る」という訓練は視力の発達に必要なのです。ですから、目が悪くなるから目を使わないようにする、というのは逆効果です。受け入れられないのではないでしょうか。

また、子供のような成長期に近視が始まることが多いです。ほとんどと言ってもいいくらいでしょう。20歳ごろを過ぎれば近視はあまり進行しないのではないでしょうか。さほど進まなくなると思います。ですから過剰な心配や不安は不要です。そうですね、だいたい20歳?25歳ごろで屈折状態の変化は落ち着くのではないかと思います。とまるでしょう。近視の度合いもこのあたりの年齢で止まるようです。
屈折状態の年齢分布を見るとわかりますが、就学前の幼児や小学校低学年の間は、遠視が多いのです。それが現実なんです。それで学年が進む、高学年にいくにつれて近視の割合が増えていきます。みなさんの感じもそうではないですか。